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「移動式手術室」に持ち込まれ、手術を待つ野良猫たち=2024年10月30日午後1時27分、高知市内、亀岡龍太撮影
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 地域にすみついた野良猫との共生を目指す「地域猫活動」が広がりを見せている。飼い主のいない猫に手術をほどこして繁殖を抑え、トイレを作るなどしてトラブルを減らす住民らの取り組みだ。自治体が後押しする高知市の現場を取材した。

 10月30日、高知市中心部の江ノ口地区の住宅街に「移動式手術室」と表示されたワゴン車が到着した。乗っていたのは、「にじのはしスペイクリニック高知分院」(四万十市)の獣医師、尾首陽子さん(43)と女性スタッフだ。

 近くのビルの1階には、猫が一頭ずつ入ったケージが約30箱並べられていた。町内会の住民やボランティアらが捕獲した野良猫たちで、手分けして順番にケージごと車内に持ち込まれた。

 猫たちは麻酔や消毒をほどこされ、健康状態や妊娠の有無などのチェックを受けた。その後、尾首さんが手際よく執刀し、夕方までに手術を終えた。

活動のきっかけは相次ぐ苦情

 尾首さんらを招いたのは、地域猫活動に今年度から取り組む地元町内会。

 きっかけは、ここ数年、「野…

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